BERNAL's Panama hatベルナールのパナマハット
High quality Panama hat本場の名品パナマハット
BERNALのパナマハットは、発祥地エクアドルに受け継がれた職人技と、親子四代で人生を捧げて培ったノウハウをもって生み出されています。手間暇のかかる伝統的手法を用いて作られたパナマハットは、丈夫さと美しさを兼ね備え、大人のファッションに相応しい上質な逸品に仕上がります。本場エクアドルにて生み出されたBERNALの高級パナマハットを、ぜひご自身の目でお確かめください。
パナマハット制作への姿勢
一般的に帽子は、ファッションの中でも独自かつ特別な地位を占めるとBERNALは考えています。
過去から現在に至るまで、写真、映画、歴史書、ファッション雑誌など、あらゆる媒体で容易に帽子の存在を認めることができます。帽子は常に人類と共にあった、スペシャルな存在なのです。
かつて帽子は紳士淑女の必需品であり、現代では任意のファッション・アイテムとなりましたが、人々の自己演出において、変わらず重要な役割を果たしています。
ファッションだけでなく、防寒、防暑といった機能面でも帽子は欠かせません。特に赤道直下のエクアドルにおいて、灼熱の太陽光線から頭部を守るパナマハットは、暮らしの中で必要不可欠な衣服と見なすことができましょう。
人々の生活に寄り添うパナマハットだからこそ、BERNALの生産プロセスは、徹底的に安全性を追及したものです。パナマハットの使用者に起こり得る健康上の問題に関して、何らかの疑念が発生するような手段は執りません。BERNALによる全ての生産過程と完成品は無害です。
完成したBERNALの作品は、エクアドルだけでなく世界のパナマハット市場の中でもキラリと光る魅力を湛えており、被る人に価格以上の満足感を与えてくれます。
パナマハットはいつの時代も、品格、感性、優雅さや個性を演出しうる、普遍の逸品です。本場の名品で、夏のステージを思う存分ご満喫ください。
職人の技が光る、伝統的な帽子作り
パナマハットの原料
BERNALのパナマハットは、発祥地エクアドルに伝わる昔ながらの伝統的手法で制作されます。
パナマハットは、トキヤ草の葉を細く裂いた紐で編んで作られます。トキヤ草が用いられた伝統的なパナマハットは「本パナマ」と呼ばれ、他の草とは別格として区別されています。
トキヤ草はエクアドル発祥の植物であり、800m級の山に開墾された農場で大切に栽培され、柔らかい草の内側のみが原料として使用されます。
内側のみを裂いて束にしたトキヤ草は、大鍋で茹でられ、吊るされて乾燥を待ちます。大鍋で茹でる作業は重労働、乾燥も自然の力のみですが、BERNALはあらゆる手間を惜しみません。
非常に手間暇の掛かる工程を経て、トキヤ草から繊維が抽出されます。その中から最高の繊維がパナマハットの原料として使われます。
パナマハットの編み込み
トキヤ草の乾燥を待って、編み込みが行われます。
トキヤ草は均等な素材ではない為、機械で編む事ができません。帽子製作は、全て職人の手作業で行われます。
素材が細く、本数が多くなる程グレードも高くなります。密度も細かくなり、耐久性も上がります。グレードの高いパナマハットは、細いトキヤ草を非常に細かく均一に編み込むため、熟練の職人でなくては作れません。1つ仕上がるまでに何ヶ月もの時間を要しますが、仕上がりはまるで布や皮のように滑らかで美しいものになります。
パナマハットの完成
編み上げられたパナマハットは、型にはめて手作業で成形され、最後にベルトやリボン等の装飾品を付けて完成を迎えます。
まるで織り生地のように滑らかな質感、軽く通気性の良い爽やかな被り心地…妥協なき技が生み出すパナマハットは、エクアドルが世界に誇る“本物”です。
エクアドルに伝わる本場の職人技は、まさにパナマハット文化の結晶。ぜひご自身の目でお確かめください。
パナマハットへの想い
パナマハットの発祥と普及
パナマハットの歴史を正確な時期まで遡ることは困難ですが、発祥がエクアドルであることは確実です。
エクアドルの固有種である「トキヤ草」というヤシの木から作った帽子を、マナビ州とサンタエレナ州地方の海岸に住んでいた先住民たちが使用していた証拠が残っているからです。
服飾や陶芸等を含むこれら先住民たちの手工業技術の証拠は、地域の美術館や博物館に陳列されています。先住民たちの手仕事と、エクアドルの自然の恵みたるヤシが生んだ植物繊維の可能性――これら二つの要素が織りなすパナマハットの歴史を、足を運ぶ人々は考古学的所見から学ぶことができるでしょう。
とは言え、現代人がいかに歴史や伝説を見聞しようと、新たな学術的発見があろうと、エクアドルのパナマハットが遙か昔から存在していた事実は変わりません。
そしてこの先も歴史を紡いでゆくことが、最善の未来です。
おそらく先住民の時代から、地理や人口、政治など、世界は様々な変容を遂げています。世界と共に、パナマハットもまた変化を遂げました。今日の製品基準――繊維の細かさ、あらゆるニーズに応じるためのデザインと生産過程――に適応し、現代の形へと進化したのです。
エクアドルには、手作業でパナマハットを生産する2つの主要地域があります。
一つは、最高品質で知られるモンテクリスティのパナマハットを生産するマナビとサンタエレナ州の地域であり、もう一つは、一大産地クエンカを有しBERNALが居を構えるアズアイとカール州の地域です。
BERNALは、世界中を夢中にさせるモンテクリスティはピエ村の素晴らしいパナマハット生産について、偏見なく賛辞を送ります。前述のように、パナマハットの発祥地はここにあります。そして19世紀半ば、モンテクリスティの先見者たちはクエンカにパナマハット制作を伝授し、その生産は今日まで引き継がれてきました。
パナマハットの生産は、クエンカ市内で最も大規模なビジネスとなり、今や世界で一番の売上を達成しています。生産のピークを迎えた19世紀中頃には、クエンカの全世帯はパナマハットと何らかの関わりを持っていると主張できるまでに至りました。
パナマハットの過去と未来
エクアドルのパナマハットは、トキヤ草として知られるエクアドル固有のヤシの繊維を使用し、現地職人による伝統的な手作業で作られています。
独特の組成を持つトキヤ草は、マナビ州の沿岸に生えており、歴史によると、この地方の先住民たちは古くからトキヤ草を用いて帽子を織っていました。
今日、織物の伝統はマナビ州の沿岸地域で維持されているのでしょうか?いいえ、その中心はアズアイとカール州の高原地方に移っています。BERNALが存在する都市クエンカは、アズワイ州の首都です。
世界文化遺産に指定されているユニークで自由なクエンカの街、これらの州の織物は、独自の特徴、特異性、メリットを持っており、パナマハットの収集、加工、販売の伝統的な中心地となっています。
エクアドル産パナマハットを国際市場へと定着させるためには、無数の困難を克服する必要があり、時間を経てようやく今日の地位が築かれました。以来、長い間――おそらく数十年前まで、パナマハット製造技術は地域経済の柱としてそびえ立っていたのです。
しかし現在、私たちは、エクアドル、特にクエンカの農民の海外移住という、おそらく最も重大な問題に直面しています。トキヤ草の生産者たる彼らの移住は、パナマハット製造の貴重な担い手の減少を意味します。
加えて、パナマハット製造の後継者問題が浮上しています。現在の若者たちには、手間暇の掛かる伝統工芸の世界にあえて従事したくないという風潮が芽生えているのです。
近い将来、パナマハットは博物館の展示品にように、遠い存在となるかもしれません。しかしパナマハット文化の保護が進めば、この悲しい未来は訪れないでしょう。そして世界全体は、パナマハット職人たちと手を取り合い、エクアドルの国境を越えて羽ばたく帽子――偉大かつ貴重、快適で美しい「パナマハット」を維持することができるのです。